人は必ず亡くなります。その死をいかに受け止め、そして送り出すかということは人としてとても大切なことです。例えば年配の男性がお亡くなりになった際には、その奥様や長男または長女の方が喪主を担当されて葬儀を行うことが一般的な流れです。お葬式やお通夜、告別式の喪主になるというご経験は、誰にとっても稀なことです。頻繁に経験することではありません。そのため、どなたにとっても慣れない仕事を行うような戸惑いがあります。
通夜や葬式・告別式に供花を贈ってくれた人には、挨拶回りの代わりに礼状を出します。ただし、故人の遺族や親族から贈られた場合には必要ありません。礼状は、お花を贈ってくれたことへの感謝、葬式終了の報告、生前の故人に対する厚誼への感謝、書面による礼状であることのお詫びなどを盛り込みます。礼状は喪主の名で出しますが、お花を贈ってくれた人が遺族のうちの一人の知人や友人である場合などは、喪主の名ではなく、姓の下に「家」を記して「○○家」として礼状を出す場合もあります。
お父上が亡くなられた際には、そのご家族の長男または妻である奥様が喪主を担当されることが一般的です。当然ご家族、ご親族や、葬儀に参列してくださった方々に対して挨拶をしなくてはならないわけですが、その挨拶の定型スタイル、こうしなくてはならないという決まりは全くありません。要するに故人のお人柄や人生、接してきた人間関係に関して、息子や奥様として感想を述べることができれば上等と言えるでしょう。また何も語らなくても間違いではありません。
お葬式やお通夜の際、亡くなった故人の方が年配の男性の方である場合、その妻である奥様が喪主をされる場合が多いです。そのお亡くなりになったという現実を毅然と受け止め、ご家族やご親族、参列者の方に対して堂々と受け答えをされ、葬儀最中はしっかりとした面持ちを続けられている方は相応の人格として、認められるでしょう。しかし、その逆、取り乱したり、泣き崩れたり、あるいは式の段取りを葬儀社スタッフや他の親族に任せきりで、ただ成すがままという姿勢でおられる奥様も、少なくありません。
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