納得!正敏のわかりやすい喪主解説DIARY

2017年02月05日

堅苦しくある必要は全くありません

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お葬式やお通夜の際、亡くなった故人の方が年配の男性の方である場合、その妻である奥様が喪主をされる場合が多いです。そのお亡くなりになったという現実を毅然と受け止め、ご家族やご親族、参列者の方に対して堂々と受け答えをされ、葬儀最中はしっかりとした面持ちを続けられている方は相応の人格として、認められるでしょう。しかし、その逆、取り乱したり、泣き崩れたり、あるいは式の段取りを葬儀社スタッフや他の親族に任せきりで、ただ成すがままという姿勢でおられる奥様も、少なくありません。

それでも全く問題はありません。むしろ故人である旦那さまに対する愛しみの感情の強さという印象を与え、そのお式の価値を高めることにもなるでしょう。無表情に堅苦しく淡々と行われるお式は、参列者から見てもどこか冷たく、返っていたたまれないものを感じることもあります。葬儀は故人を偲ぶ、心のこもった暖かいイベントです。勿論最低限のルールやマナー、段取りは必要ですが、それ以上のことには形式にとらわれる必要はありません。

涙をこらえる必要はありません。感情があふれて止められないのは、人間として当然です。最低限のマナーに関しては葬儀業者のスタッフの方に教えてもらうとして、あとは喪主として何も構える必要はありません。