仏さまと縁を結ぶことで自分も仏になることができ、人はみな平等に仏になることができるというのが天台宗の教えになります。葬儀では他と違って剃髪の儀をおこない、これからあの世で仏様として生まれ変わるために残悔をして仏の弟子になる教えです。
この世を離れることで俗世間としての欲などを凌駕し、また仏様の弟子として戒名を授かることとなります。仏教の考え方は深く価値あるものとして成り立ってきていますが、天台宗では自分が仏として身分を高くするには弟子としての資格が必要だと考えられています。
現世でいきている我々にとって何よりも強いものが欲でもあり、その欲求を満たすことで自分の心が満たされると感じている人がたくさんいます。しかし、それはあの世では全く必要のないもので、必要なのは仏となるための今までの間違ってきた行いや懺悔にあり、人は誰しも死をもって仏となることができるということです。
欲を捨てることが現世ではできなくても、あの世で仏様の弟子となることは、俗世間のしがらみがなくなり穏やかになります。そうすることで家族の中では仏様となり天から見守る象徴となりますので、こういったことを子供たちに受け継いでいくことが大切です。
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