天台宗は、とても長い歴史のある宗教です。平安時代に最澄により開かれた仏教の宗派で、大乗仏教の分類に属します。学校で習ったことがあるという人もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな天台宗ですが、こちらは法華経を経典としている宗教で、滋賀県や京都府にまたがっている延暦寺が本山です。
この宗教では、全ての人間は皆、仏の子供だと考えられる視点があります。そして、真実を求めて、追求する心があるなら、それは悟りに繋がるとの考えがある宗教です。この宗教を象徴する言葉では、一隅を照らすというフレーズがあります。
このフレーズの内容の意味は、自分が輝けば、周囲の人を明るくすることができ、そうした人達が手を結び合って生きる世界なら、仏の世界と同じだという考え方をします。この宗教の葬儀の特徴は、顕教法要と例時作法、密教法要の3点が重要だとされています。
顕教法要は、法華経を唱えることにより、日々の懺悔をします。人は皆が仏の子供で、その身の内には仏性を宿しているとされ、懺悔をすることによって仏性を高めると考えられています。そして、例時作法は、お経を唱えて、死後に極楽に行くことを祈願することです。それから、お経を唱えて、現世の存在も極楽のごとく素晴らしい世界になるようにとの願いが込められます。最後に、密教法要ですが、定められた印を作って、真言という仏の言葉や真実の言葉と呼ばれるもので故人を弔うことを行います。こうすることにより、故人が極楽に行くことが可能になると考えられているからです。
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